わたし気になります!【氷菓】古典部シリーズが読みやすくて面白い!!
どうも、がみおです😀
最近の読書といえば、もっぱら実用書や自伝でした。
読んだものはどれも為になって面白い本でした。
しかし、ある日ふと思いました。
「最近全然小説よんでねぇ」
小説離れした理由は二つ。
途中で飽きる。
自分のためになる本を読みたい。
後者は小説に求めるのはちょっとあれですが、
小説を読んでて途中で飽きるって事は結構ありますよね。
自分の飽きる理由は
「その時自分が求めている世界観と違う」
でした(笑)
なんかこう、青春を感じたい時期だったんです。
そういう潜在意識からか、久々に第一話から見ていたアニメ
それが【氷菓】でした。
京都アニメーション制作の「わたし気になります!」で有名なミステリと青春を掛け合わせた傑作。
何度観ても面白い、そして物語に引き込まれる。
京アニの演出と作画も流石といった感じですよね。
以前から、
「これ原作はどんなふうに表現されているんだろう」
わたし気になります!じゃないけど、
気になっていまして、
小説を読みたい欲もあいまり、思い切ってkindle版を購入しました。
結論から言うと、
買って良かった…。
一気に現在出版されている6巻まで全部読んじゃいました(笑)
という事で今回は原作"古典部シリーズ"の第一巻
アニメのタイトルにもなっている【氷菓】を
少し紹介させていただきます。
作者
・作者は米澤穂信(よねざわほのぶ)さん。デビューまでにネット小説への作品投稿などで活動されていたそうですが、2001年にまさにこの【氷菓】でデビューされました。
作家さんについては興味を持たれた方は色々と調べてみてください。
色々な事情で本が出版されたり、作品について何の影響を受けているか知ることが出来て結構面白いです。
ここでは長くなってしまうのでざっくりと、代表作だけ紹介します。
・代表作
【さよなら妖精】
こちらはもともと古典部シリーズの三部作目として執筆されていたそうです。
まだ読んでいません(笑)
【小市民シリーズ】
小市民シリーズは古典部シリーズと同様、男子高校生が日常の謎を解いていくのが主な物語となっていますが、面白い所が登場人物の癖の強さというか毒々しさというか(笑)
タイトルに【春期限定いちごタルト事件】なんて甘そうな名前がついていますが
その実起きる事件も彼らのやりとりや考え方も、案外シリアスです。
登場人物の心情や心の反応も一般市民らしく描かれており、またそこに癖のある思考を織り交ぜてあらぬ行動をとったり、その行動について推理したりと、読んでいて飽きない内容でした。
一度主人公たちの考え方を知ると、読み手は疑いを持った目で見てしまいますね(笑)
そこも面白いです。
概要
さて、【氷菓】の作品についての概要ですが
ジャンルは「青春ミステリ」と位置付けられていて、日常の謎を扱います。
古典部の前に現れるいくつもの謎を解きつつ、
古典部が文化祭に毎年出展している文集【氷菓】にまつわる謎、それに込められた想いを解明していくのがメインとなっています。
なので各章のタイトルが
「〇〇ある古典部の〇〇」
となっており古典部にまつわるストーリーが主です。
あらすじ
主人公、折木奉太郎(おれきほうたろう)はベナレスを旅している姉の供恵(ともえ)から、伝統ある古典部が部員不在のために廃部寸前のため、古典部に入って、姉の青春の場を守りなさい、という手紙を受け取り、半ば強制的に古典部に入部することになる。
しかし、そこには奉太郎と同じく一年生の千反田える(ちたんだえる)も「一身上の都合」により入部をしていた。
その「一身上の都合」というのが、えるの伯父、元古典部部長の関谷純(せきたにじゅん)の古典部に関わる話であり、
えるは幼少期に聞いたその話を思い出したいと、奉太郎に依頼するのだった。
奉太郎とは腐れ縁の福部里志(ふくべさとし)と
里志に想いを寄せる伊原摩耶花(いばらまやか)も仲間に加わり
【氷菓】の真実に挑むことになります。
感想
何より読みやすくて、さらさらとページが進み、非常に楽しく読めました。
また小説を読むのが楽しみになりました(*´ω`*)
色々な表現が使われていて、自分の知らなかった言葉をどんどん知ることができるのも良かったです。
この作者の作品に登場する名詞が、よく目にするけど名前まで知らんかったな、という物が多くて、そういうのも面白いですね。
【氷菓】についての真実を追求するとういう大きな目的があり、資料などから過去を推測して、謎に迫っていく所がワクワクします♪
普段だとスルーしてしまいそうな事を謎として取り上げ、推理していく所も身近に感じられて楽しい所です。
古典部シリーズを通して、登場人物同士のお互いに深く干渉し合わない適度な距離感と、お互いを分かっているようでわかっていない、微妙な心のやり取りも面白い所です。
まあ、高校生にしては考え方も使う言葉も少々大人びていますが、そこがまた、自分も高校生の時にこんなだったらよかったな~と、憧れてしまいます。
盛りすぎていないキャラ設定もバランスが良いですし、登場人物の抱えているものも、自分もなんとなく感じていただけで、言語化出来なかった事を表現してくれていて
「そうそう、こういう気持ちあるよね」
と納得出来るものでした。
千反田の好奇心に振り回される奉太郎、里志と摩耶花の関係も見所の一つです。
アニメでは台詞化されていない心情も細かく知れて、あそこの表情や反応はこういう事だったのかと気付けるのも良いですね♪
その点アニメでの表現力は素晴らしいです!
第2巻の【愚者のエンドロール】は
まさに探偵ごっこ、という感じ。
第3巻の【クドリャフカの順番】は
いよいよ文化祭!!古典部が自分たちのピンチを解決するために奮闘します。
作中でアガサクリスティの【ABC殺人事件】が取り合えげられていて
気になってこちらも読みました。
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最後まで読めば、これが名作たる由縁がわかりますね。
話がそれてしまいましたが、現在計6巻まで出版されています。
どれも古典部シリーズの良い雰囲気を持ちつつ
それぞれ違った面白味に溢れた作品ですよ♪
はぁ…。
もっと続いてほしい、心からそう思います('ω')
言いたいことは
読みやすい!
楽しい!
青春!!
に尽きます(笑)
では、あなたの読書がより楽しいものでありますように。
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